陣馬高原下〜高尾山口

 2008年7月12日
 念願の陣馬高原下〜高尾山口を歩いた。
 まあ、念願と言っても最近知ったコースである。
 つい3ヶ月前まではちょっと歩くと足腰が痛くなったり筋肉痛になったりしていたのだが、


 街歩き→軽いジョギング→簡単な登山


 と続けていくうちに、筋肉痛にならなくなり、すこしづつ長距離を歩けるになった。
 40歳を過ぎても体力がついてく事を実感した。
 これからも体を動かす事を続けていきたいと思う。


 


 さて、今回の陣馬高原下〜高尾山口に話を戻そう。


 総距離は19Km程。時間は6時間程度。途中で食事や休息事を考えると8時間くらい山の中にいる事になるので、天気予報は気になる。前日、天気予報を見ると雨は降らないとの事。明日、陣馬高原下〜高尾山口にチャレンジする事に決めた。ゴールは高尾山のビアマウントだ!


 AM 7:55
 中野駅より高尾行きの中央線に乗る。
 土曜日の朝なので、空いていると思いきや、結構混んでいて途中まで座る事が出来なかった。


 AM 9:15
 高尾北口より多摩バスにて陣馬高原下行きのバスに乗る。
 登山者で満員のバス。ここでも座る事が出来なかった。立ったままバスに揺られて陣馬高原下バス停に着く。


 AM 9:25
 靴ひもを結びなおし、コンビニで調達したおにぎりを朝食代わりに食し陣馬高原下バス停を出発。
 今回は車道ではなく、途中で左に出来た登山道を使って登る事にした。和田峠の不思議な老夫婦に会えないのは残念であるが、せっかくなので山道を歩きたい。
 以前下りで使った事がある道。登るのは結構大変だろうなぁ〜と思ったのを思い出した。登山道に入ってからちょっとだけ沢の脇を歩くが、沢の脇道が終わるとそこからはかなりの急な登り。途中までは軽快に上っていたのだが、一度息が切れ始めるともうどうにもならない。心拍数は多分180を超えていると思われる。心拍計を持っていたら「ピーピー」鳴りまくっていたに違いない。
 途中休み休み、水分補給をしながらじっくりとじわじわと登った。「富士山はもっときついんだろうか?」「なんでこんな急な山道を登ってなければいけないんだろうか?」「経営者として山の途中であきらめてはいけない」「あきらめても自分の力で下山しなければならない」「誰も助けてくれない」なんてネガティブな思いが頭をよぎる。正直今回の行程で一番の難所であった。
 きつい登りが終わり、陣馬高原山の家跡に出る。ここからはちょっと道が広くなり、登りもだいぶ楽になる。また、ここまで来ると頂上が近いのでかなり気分も楽になりネガティブな思いはすっかり吹き飛び、ポジティブになる。「富士山登るには、もっと重い荷物だから次は無意味に荷物もって体鍛えなきゃ」とか、「一歩一歩山道を歩いて登り切る。経営も一歩一歩登って行き、目標を達成するんだ。」なんて、都合の良いことばかりになった。
陣馬山からの富士山 陣馬山頂上の白馬がいつものように出迎えてくれた。また、がんばった甲斐があったのか?富士山を見る事が出来た。茶屋のおばあちゃんが、「夏、ここで富士山が見えるのは珍しいことだ」とも言ってくれた。
 最近始めた山登り(高尾めぐり)で初めて富士山を見る事が出来た。冬の朝、東京で見る富士山の何倍も大きく見えた。
 しかし、信玄茶屋が今日も休みだったのが気になる・・・店主の体調でも悪くなってしまったのだろうか?元気でいてくれれば良いが・・・


 AM 11:05
 陣馬山山頂の富士見茶屋でかき氷を食し、ネガティブな気分もすっかり晴れ、疲労感も回復。今日のゴールである高尾山ビアマウントへ向けて出発!


 AM 11:45
 少々歩くと明王峠に到着。ここの茶屋もしまったままである。



堂所山眺望 PM 12:08
 これまでに上った事がない堂所山山頂に到着。
 堂所山も奥高尾の山頂なのだが、各山頂にある茶屋がない。
 頂上付近に平らな所がないからなのか、林道が近くにないからなのか、頂上付近が険しいからか・・・
 茶屋は無いが、見晴らしは良かった。
 頂上から下る道は転げ落ちてしまうくらい急な下り。
 これ・・・登りだったらまたネガティブになっちゃうんだろうなぁ〜なんて思いながら、足もとに気を付けて下った。



ビアマウント入口 PM 12:40
 昼食をとうろうと予定していた影信山山頂に到着。
 いつもの「かげ信小屋」にてビール、なめこ汁、なめこ汁うどんを注文。
 朝食用に買ったおにぎりが一個あったので、それらを嫁と分け、昼食を摂る。
 かげ信小屋の店主が、高尾のビアマウントは整理券をもらわなければ入れない程混雑している。と状況を教えてくれた。


 PM 1:20
 昼食が終わりさて出発。
 何となく雲行きが怪しい・・・
 雨降るのかなあ〜と・・・しばらく歩くと雨が降り出した。山道を歩いていての初めての雨である。
 合羽をザックから出し雨対策を行う。
 他の登山者の口々から、天気予報で雨降るなんて言ってない・・・ブツブツ・・・と、聞こえてくる。
 その後しばらくすると小雨に変わる。合羽は暑いので、脱いでしまった。山道だと木の葉が雨を遮ってくれるので、奥高尾あたりでは相当の雨にならない限り合羽は不要って事が解った。
 小雨の中、小仏城山に到着。ここでもなめこ汁を飲もうと思っていたが、何となくそんな気にならずに、雨宿りがてらしばしの休息を取る。
 少々うとうとしてしまい、しばし心地よい時間を過ごす。


 PM 2:45
 ここで寝てしまってはゴールであるビアマウントに到着する事が出来ないので、意を決して小仏城山を出発。このあたりになると高尾山から入ってくるちょっと場違いな人たちが多くなる。
 高尾山に登ってちょっと奥まで行ってみよう。なんて軽くサンダルやヒールで来ちゃった人たちと出くわす。怪我や喧嘩しないで無事に帰れる事を祈るのみ。
 先週寄ったもみじ台の茶屋を抜け、高尾山頂上への石の階段をあがる。
 この石の階段もなかなかきつい物があったが、陣馬山へ登る山道と比べればたいしたことはない。


 PM 3:30
 山は水道が無い。
 この奥高尾もそうである。
 水道と呼べるレベルの物がるのは、高尾山だけである。
 だんだん甘酸っぱい香りになっていった汗拭き用のタオルを洗いたかったのだが、水道の無い山では甘酸っぱいままタオルを使う必要がある。
 この高尾山に来てようやっと甘酸っぱいタオルを洗う事が出来た。
 洗剤を使って洗うわけではないので、甘酸っぱさを完全に消せるわけではないが、だいぶいい感じになった。
 高尾山山頂での茶屋はビアマウントに譲る事にして、軽い休息をした。



ビアマウント入口 PM 4:02
 おぉ〜!目的地のビアマウントに到着!
 陣馬高原下バス停出発から約7時間半。
 早速駆け込もうとしたその時。ピーーーンと張られたロープに弾き返される。
 二人のおっさんが整理券をもって立ちはだかっていた。
 なんと・・・かげ信小屋の店主の言っていた通り、整理券をもらわねば入れない・・・
 悔しいが整理券をもらってしばし待つ。
 4:15 頃番号を呼ばれ、念願のビアマウントに入る。
 ちょうど最初に入った人が出るタイミングで、八王子市街地が一望できるクーラーの利いた場所を占拠する事ができた。
 生ビールで喉を潤し、バイキングで腹を満たす。特別美味いわけではないが、これまでの行程とこの場所。何を飲んでも食っても美味い。2時間制のバイキングなのだが、結構疲労していたので早めにビアバイキングを出る。
 ケーブルカーで下山しようかと思っていたのだが、やはり最後まで歩きたいとの思いがあり、1号路をてくてく下る事にした。



 高尾山口の駅につき、水道で靴の泥を流す。
 京王線で高尾まで行き、中央線に乗り換え。
 中野に着いたのは PM7:00 を回っていた。
 万歩計を見ると 31,417 歩。いや〜歩いた歩いた。翌日久しぶりにふくらはぎが筋肉痛になってた。


 富士登山は今回くらいは歩くんだと思う。険しさももっとあるのかな?等と思うと、もうちょっと鍛えていかないといけないなぁ〜等と思いつつ、来週の奥高尾工程をすでに考え始めていたりする。そろそろ奥多摩方面も行ってみようかなぁ〜とも思う今日この頃である。


 

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