世界一高い iPod nano を注文!

 iPod nanoをついに注文した。欲しさが最高潮に達したのである。

 最近サンプラザ・スポーツ・スペースに通い始めた。結構ヘッドフォンステレオを使っている人が多い。羨ましいな〜なんて見ていたのであるが、「Rio」ってのを持っているので、それを使ったりしていたが、やっぱりiPod nanoが欲しい。


 先週D・カーネギーの「人を動かす」って本を買った。これがまた素晴らしい。結構な勢いでよんでいるのではあるが、忙しいのでどうしても時間をとって読むことがなかなか出来ないでいる。本に挟まれている広告になんと「CD版」があるではないか。それなりに値がはるのではあるが、これを聞きながら通勤したり、クライアントへ出向いたり、社員にも聞いてもらったりすれば十分元が取れると考え、今日近所の本屋へ出向きこの「DC版」の注文を行った。(この本の感想はまた別の機会に綴りたいと思う)

 このCD版がなんと9時間である。ついでに注文した「道は開ける」が10時間。「俺の Rio には入らねぇ〜なぁ〜」等と思った。やっぱりiPod nanoかぁ〜って事になってくる。

 ここからが人が物を買う為のスイッチ論になってくる。

勝手に陳腐化
 持っている「Rio」は全く故障もせずに利用する事が出来る。メモリ量が豊富ではないが、9時間や10時間のデータを入れるだけのメモリ量はない。適当にデータを出し入れして利用すれば良いのであるが、俺の中では完全に陳腐化してしまった。iPod nanoを買うには十分過ぎる動機である。

 自分の持っている物が陳腐化してしまうと、どうしても新しいものが欲しくなる。多分・・・今度買ったiPod nanoもバッテリーの寿命が来る頃には新しいのが出ていて陳腐化してしまっているのだと想像する。

誰かに同意を得る
 家計の事もあるので、妻に内緒で買うわけには行かない。上記の動機をとくと説明して、買っても良いよ。と言ってもらわなければならない。会社の稟議書と同じである。物を購入するって行為に妻も賛同してくれているのであれば「Rio」からiPod nanoに買い換える事を完全に正当化出来る。

 しかし・・・妻も一緒にサンプラザ・スポーツ・スペースに通い始めているので、秋田だけがiPod nanoを買うわけには行かない・・・

 この時点で二つ購入する覚悟をして、アップルストアを妻に見せながら同意を得た。

 ここで秋田は落とし穴がある事に気が付いた。

 我が家にiPod nanoが2ヶも届く。8トラックのカラオケセットではない。今若者に大人気のiPod nanoである。 我が家の娘×2が黙っている訳がない。

 2ヶ届いた瞬間に家庭不和になってしまう事が容易に想像される。もしくは取り上げられるかである。

 秋田がここまで準備周到にiPod nano購入を企て購入意思を確定させたのに、物が届いた瞬間に娘の物になってしまう・・・

 家庭不和や自分の物にならないのであれば、娘のiPod nanoも買っておかなければならないだろう・・・

 仕方なく妻から娘にメール。iPod nano白と黒とどっちがいい?速攻「黒〜」って返事。しかもメモリでかい奴ね。と・・・まあ、前回ヒゲトリマーで安い方を買って少し悔しい思いをしたので、致し方ないと思った。

 もう一人の娘とは上手く連絡が取れなかったので、白と黒を見せて、欲しい方を買ってあげようって事になった。

 結局今日は3つのiPod nanoの購入をしてしまった・・・そして来週末にはさらにもう一つ・・・

 妻に同意を得ずに、こっそり買えば¥27,800で済んだのに、¥111,200。

 多分・・・秋田のiPod nanoは、世界で一番高いiPod nanoになってしまったんだと思う。

 それでも、娘の笑顔がみられ、不和を避けられるのであれば、安い買物かと思う。

 iPod nanoが届いた時には、またレポートしたい。

教訓
 ***物を買いたいと思わせる動機付けをいかに与えるか?もちろん無理強いしたりしてはいけない。

 ■購入者が購入に移る思考プロセスの中で、誰に同意を得る必要があるのか?誰に同意を得たいのか?を的確に押さえ、同意者が納得しやすい資料や材料を用意しておく。これは購入者と同意者では別の資料の場合もある。  ■パーソナルな商品は、ある程度お金を持っている年齢層とお金を持っていない年齢層の両方が欲しがるラインに商品を位置づけ、お金を持っている層が、複数購入しても良いレベルの価格帯に設定するべきである。

アップルさん。すっかりハマりました。(笑)

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