奇跡の寿司屋「気仙沼 寿司処一心」

2011年5月28日に仙台→松島→三陸→気仙沼と被災地を見て
回った。途中で食事をする予定であったが、北上するにつれ、
どんどん被災状況がひどく、食事をとるタイミングを逃して
しまった。

最終的に案内頂いた檜野氏が前回も知人を案内した際に
立ち寄った「寿司処一心」へ寄らせてもらった。

店に入り飲み物を注文。檜野氏が車を運転してくれているので、
大人としての気遣いをしてノンアルコールビールを注文。
キリンのフリーだったので、とりあえず満足。

大将が着替えに帰っているとの事で、少々女将さんに
被災の状況を聞かせてもらった。

店はちょっと高い所、坂の頂上あたりにある。
北側からも東側からも水があがって来て、ギリギリの所で
水難を逃れたとの事。まさに奇跡の立地であった。

少し坂を下るとテレビで見た悲惨な情景が広がる気仙沼で、
何事も無かったように営業を続けている。

大将が帰って来たので、お任せ寿司を注文。
ここで、檜野氏が下戸だった事を思い出す。
「そう言えばぁ〜・・・檜野さん飲まない人だったよねぇ〜」
等と伺ってみる。「気にしないで飲んで下さい」と言われたので、
大人げなく生ビールを注文。

旨い!

お任せ寿司が出てくる。

おまかせ寿司

初めて見るフカヒレ寿司があった。
お恥ずかしい話、初めて知ったのだが、フカヒレは気仙沼産が
一番との事。フカヒレ業者さんも被災されているので、
出荷が出来なく、フカヒレ市場は高騰していると教えてもらった。
そのフカヒレのネタが我々に提供していただいた分で終ってしまい、
しばらくは手に入らないらしい。そのフカヒレ寿司をいただく。

旨い!

フカヒレ寿司

他にも沢山のネタがあり、とても美味しかった。本来であれば
ネタは気仙沼で仕入れるのだが、今は仙台まで仕入れに行って
いる。

お任せ寿司完食。

旨い!

昼飯を抜いたせいか?食欲が止まらない。鉄火丼が気になる・・・
気になる・・・気になるので、注文した。

旨い!

鉄火丼も旨い!

まだ小腹が空いている。鉄火巻きをいただいてしまった。

旨い!

被災地でこんなに旨い寿司が食えるとは思わなかった。
奇跡である。値段もまずますで大満足。

しかし・・・寿司処一心さんの商圏のほとんどが被災している
商売を続けるのもかなり厳しいと思う。
寿司を握っている時の大将の笑顔。生ビールを注いでいる時の
女将さんの笑顔。ここが被災地だって事を忘れさせてくれる。
楽しんで仕事をしている人は輝いているのを改めて実感した。

報道関係者やボランティアで被災地に行かれる際は、是非とも
被災地で頑張っている飲食店に入り、沢山食べてもらえたらと
思う。誰も困らない。皆幸せになれる。

女将さんが津波から逃げた話や、車が流された話。大事に
していたちょっと変わった買い物カゴが無事だった話等、
興味深い話を沢山聞かせて頂いた。

その話を一度は文章に起こしたのだが、秋田のフィルターが
かかってしまっているのと、話は寿司処一心にて、寿司を食べながら
女将さん本人から聞いて欲しいと思うので、割愛させていただいた。

次は何時になるか解らないが、また機会を見つけて
寿司処一心さんに行こうと思う。

被災地にて思う

今回の震災で被災された方にお見舞い申し上げます。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

2011年5月28日、檜野氏に案内いただき被災地を見て来た。
仙台市内の「とどけ隊」の拠点から海岸沿いに出て、北上。
気仙沼までの間である。

震災から2.5ヶ月程経過した今も、

片付けられない瓦礫。
一瞬にして消えてしまった街。
大勢の人の全て、夢や希望までも流してしまった現状を
見させてもらった。

思う事は沢山ある。
自分に出来る事は何か?
整理が付かない。

ほんの少しだけの違いが大きな差に。

とりあえず多くの人がここに訪れるのが良いと思う。
不謹慎かもしれないが、観光で訪れるのが一番良いと思う。
仙台市内はほぼ何事も無かったように機能している。
松島は奇麗に残っているし、遊覧船も出ている。
牛タンは変わらずに旨い。

しかし、残念な事に復興需要を見越して多くのホテルが
ゼネコン等に部屋を押さえられてしまっている現状がある。
泊まりがけで来たくても宿がとれない。
実際には泊まっていない部屋があるらしい。
政府の対応の遅さであろう・・・

でかいタンク。いつになったら片付けられるのか?

実はここに来るまでは「管内閣は早く退陣すべき」と
思っていたが、今はそれどころじゃないって思う。
とにもかくにも大きな予算をど〜んと付けて、被災地の
復興に使えるようにして欲しいと切に思う。

野党も一丸となって、まずは被災地がどんどん動けるように
震災関係の法案をどんどん通してもらい、ある程度落ち着いたら、
政権争いを再開すれば良い。
ここに来てみると政権争いなんてどーでもいい。

また、ボランティアの方々が来てくれて、瓦礫の撤去作業をやって
くれているのだが、もっと地元の方を使って撤去をすれば良いと
思う。一部自治体では始まっているとの事であるが、国が予算を
つけて「地元の方に作業をしてもらうように」とすれば
自治体も動きやすくなる。

政治家の皆さん。票をくれるご自身の地元ばかり考えずに
今は被災地の為、国の為の仕事をして頂けないだろうか?

秋田は明日秋田の湯沢、明後日仙台のネットショップの方々と
話をする機会を持たせていただける。
その上で、何が出来るか?を考えていき、自分なりの支援が
出来ればと思う。

こんなに大きな範囲が一瞬にして消えてしまった。

「人に実りを!」2011/04/14号

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
 豊作プロジェクトの「人に実りを!」2011/04/14号
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 本メールは豊作プロジェクトのお客様、お問合せいただいた方、名刺交換
 させていただいた方等、豊作プロジェクトに縁のある方にお送りさせてい
 ただいております。メール不要の場合、文末の処置方法にて配信停止を行っ
 てくださいますようお願い申し上げます。
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

 この度の東北地方太平洋沖地震により被災されました方々に心よりお見舞い
申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
 震災から一ヶ月が経ちますが、まだ大きな余震も続いています。火の元など
十分に気をつけて下さい。

 それでは「人に実りを!」2011/04/14号をお届けします。

目次─────────────────────────────→
 ◎Topics         :ECサイトを利用するのは何曜日?
 ◎コラム         :パズルの穴
 ◎お客様のECサイトご紹介 :桜江町桑茶生産組合
 ◎秋田のNo.1だ!    :被災地でのITボランティアを計画中
───────────────────────────────→
 ◎「人に実りを」バックナンバーはコチラから
    http://www.housaku.net/ec-mailMag/mail.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■Topics:ECサイトを利用するのは何曜日?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 以前、ECサイトが利用される曜日について調査、当メルマガにて掲載した
事がありました。前回はPC、携帯を区別せず調査を行ったのですが、今回は同
様の調査を、PCとケータイに分けて調査をしてみました。


 利用した曜日 利用率(PC)   (携帯)
    日曜日  15.1%  16.2%
    月曜日  13.6%  13.2%
    火曜日  17.1% ★19.8%
    水曜日 ★17.4%  17.1%
    木曜日  14.6%  13.0%
    金曜日  12.0%  11.0%
    土曜日 ▲10.1% ▲ 9.8%


 もっとも利用される曜日には★マークを、利用されていない曜日には▲マー
クをつけています。
 今回の調査ではPC、携帯共に土曜日の利用が少ないことが分かりました。一
方利用が多いのはPCでは水曜日、携帯では火曜日と出ました。また、日曜日の
利用が若干高くなっているのも分かります。
 土曜日であれば欲しい物は翌日の日曜日にリアル店舗に出向いて購入するこ
とも出来るので、利用率が低いのかも知れません。
 火曜、水曜の利用率が高いのは休日までの残り日数が長いためでしょうか。
ただ、月曜日は特段高くないのでもっと複雑な原因がありそうです。
日曜日の利用はどのようなシチュエーションが考えられるでしょうか。もしか
すると夜のくつろいだ時間帯にお買い物をされているのかも知れません。

PCと携帯の間で若干の違いがありますが、おおむね同じ傾向があるといえるの
ではないでしょうか。

 ※この統計は、豊作くんECサイトの利用状況を元に集計しています。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■コラム:パズルの穴
                        (取締役 柿崎 哲一)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 自分の状態と行動は常に成り行きで決まっている。今日着る服や食べるもの、
進学先や仕事など人生に関わるような、あたかも自分の意思で決めなければな
らないような事もだ。例えるならば、自分の状態とは、あらかじめ空いている
パズルの穴の形に過ぎず、自分の行動はその形にあったピースを探し出して埋
めていく作業に過ぎない。人生とはこの作業を永遠に淡々と繰り返していくこ
とだ、なんて考えが、自分が中学生だった思春期の頃から芽生え始めた。中二
病の始まりだ。

 そんな中二病は高校になっても治まらず、大学生になっても引きずってしま
ったので、就職活動の時期になっても社会に出る気がせず、親に甘えて大学院
まで行き、なおかつ、院を卒業しても就職せずフリーランスで仕事を始めてし
まい、浮草のような生活をすることになった。(でも、これはこれで楽しい経
験でもあった)

 いいことなのか残念なことなのかは分からないが、この考え方は今に至るま
で基本的には変わっていない。ただ、芽生えてから約20年、この想像上のパ
ズルも当然その間に修正されたりバージョンが上がっている。

 まず、パズルの穴を埋めるためのピースは予めあるものを探すのではなく、
自分でハサミで切って作る仕様になった。なので、切り方によっては隙間がで
きたりして、変な形になる。

 次に、そのパズルは2次元の平面ではなくなった。x次元で伸び縮みするよ
うになった。当然、ピースを切るときに失敗すると穴が広がってしまう場合が
あり、適当に漫然と切ってしまうと失敗したときにその穴埋めに手間取ってし
まうのだ。

 さらに、そのパズルは自分だけでなく他人も常に同時に参加している仕様に
なった。そのために、その穴の形状は常に有機的に変化し続けており、一瞬前
に誰かが作ったピースによって、自分の作りかけのピースが常に影響をうけて
しまうようになった。もちろんここでいう「他人」とは人間だけではなく「自
分」を取り巻く環境すべてだ。

 震災から1ヶ月、被災地では復興の兆しはあるものの、今でも多くの被災者
が避難所生活を余儀なくされている。また、いまだに福島第一原発からの放射
性物質の放出は続いており、報道を見る限りでは安定状態への作業の目途も立
っておらず、先が見えない状態がつづいている。

 今、自分たちに与えられている穴はとても大きくいびつで、なおかつ常に複
雑に変化しているから、なかなかきれいに塞ぎきることは難しいかもしれない。
それでも、人々の努力によって、その穴が次第にふさがっていったときの残り
の形が「希望」の形をしていることを願ってやまない。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■お客様のECサイトご紹介:桑茶のテトラティーバッグをプレゼント
                          桜江町桑茶生産組合
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 有機栽培(有機JAS取得済)、完全無添加、こだわりの桑商品を、生産農
園から直接お届けする『桜江町桑茶生産組合』( http://www.kuwakuwa.tv/ )。
 この度、もっと手軽においしい桑茶を楽しんでいただくために、テトラティー
バッグタイプの桑茶を試作しました。こちらの試作品をキャンペーン期間中、
HPから商品をご購入頂いたすべてのお客様にプレゼント致します。
 キャンペーン期間は4月15日まで。

 詳しい情報はこちらから
 http://www.kuwakuwa.tv/archives/2712


また、4月15日までの桑葉つぶ(小)の売上は東北地方太平洋沖地震の被災地へ
の義援金として桜江町桑茶生産組合から寄付させて頂きます。

http://www.kuwakuwa.tv/archives/2715

★桑葉つぶ 小 120粒 アルミ袋入り
       販売価格:1,890円
 島根産有機栽培の桑の葉を微粉末にし、でんぷんなどのつなぎ、添加物を一
切使用せず特殊な加工で錠剤にしています。つなぎを入れない事で小さなお子
様からご年配の方まで安心してご愛飲いただけます。

 http://shop.kuwakuwa.tv/asp/itemfile/10000004.html


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■秋田のNo.1だ!:被災地でのITボランティアを計画中
                      (代表取締役 秋田 隆輝)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 はじめに被災されました方々に心よりお見舞い申し上げます。

 3月11日、秋田は赤坂見附駅前の喫茶店で打ち合わせを終え、店を出た。
店を出た瞬間なにやらどよめいている?何だろう?と……スグに地震が起きて
いると気がついた。ちょっとパニック。頭の中も街もグワングワン揺れている。
このままじゃ危ない。死ぬかもしれない……と思った。一緒に打ち合わせをし
ていた経営者仲間と少しでも広い場所を目指し、外堀通りへ出た。止まってい
る車もグワングワン揺れている。揺れに気がつかないのか走っている車もある。
もの凄い勢いでビルが揺れている。ビルの屋上にある携帯電話の基地アンテナ
は落ちてくるんじゃないかと思うくらい、ブルンブルンしている。

 揺れが少し緩くなったので会社に連絡。全員無事との事。ひとまず安心。そ
の後予定されていた経営者の勉強会会場へ向かった。すでに経営者仲間が集まっ
ていたのだが、会場のガラスが割れてしまったりと、会場がスグに使えない状
態になっていたので、外堀通り沿いの喫茶店に移動。しばらくするとまた大き
な揺れ。外堀通りの中央分離帯に避難。ビルが崩れてくるかも……と思うくら
い揺れた。
 結局経営者の勉強会は中止、解散となった。当然電車はスグには動かないだ
ろうと思ったので、タクシーにしようか?と考えたのだが、タクシーがなかな
か捕まりそうにないし、道ももの凄く混んでいる。また、揺れてビルが崩れそ
うになった時、自分の意志で自分の逃げたい所に逃げられない。まずは自分の
身を守りつつ会社に戻り、今何をしなければならないか?をきちんと考えよう
と思い、赤坂から中野まで歩く事にした。

 中野まで、携帯のワンセグを見たり聴いたりしながら歩いていた。「津波に
注意」から「津波が来た」に。どんどん被害が広がって行く。政府からの発表。
日本中がめまぐるしく動き始めた。道路は車でビッチリ。歩道も人でビッチリ。
もう一度揺れが来たらかなり危ない状態だ。被災地の方に比べたら全く大した
事はないが、生まれてから一番怖い思いをした。


 さて、表題にあるITボランティアであるが、自分に何が出来るんだろう?と
考えた結果、スグに行動を起こして被災地へ行って何かをするより、少し落ち
着いて来て、ビジネスを再開しなきゃ……と思う頃、被災地へ行って、何らか
のお手伝いをさせてもらうのが良いかな、と。秋田が出来る事で人に最も喜ん
でもらえる事は IT 系のお手伝いかな?と考えた。

 今年5月29日に中国で行われるトライアスロンのレースにエントリーをし
ていた。5月26日〜30日まで会社を休んでの参加予定であった。どうせ休
んで参加を予定しているのであれば、この時期に被災地へ行き、何らかのお手
伝いをしてこよう。レースのエントリー費や旅費等を被災地の方の為に使おう、
と考えた。

 これから約40日程先の事であるが、自分に出来る事がどんな所で求められ
ているのか?を仲間や facebook、ツイッター等を通してリサーチし、お手伝
いに行けたらと思っている。

 一日も早く被災地が復興するよう、日本全部が元気になれるよう、出来る事
をやって行けたらと思っている。


■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
 豊作プロジェクトの「人に実りを!」2011/04/14号
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 発行    :豊作プロジェクト株式会社 http://www.housaku.net/
 発行責任者 :代表取締役 秋田 隆輝
       :〒164-0001 東京都中野区中野 3-1-6 N-1 ビル 4F
        TEL:03-5342-3480 FAX:03-5342-3481
 URL   : http://www.housaku.net/ Email mail_desk@housaku.net
 豊作くんカートサービス: http://cartservice.housaku.net/
 プライバシーマーク認定番号:10820751(03)
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 本メール不要の方は、
  https://ssl.housaku.net/hskweb/ec-mailMag/index.html
 にて配信停止のご登録をお願いいたします。
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■